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04
   

一直線の道~兼題「逃水」


今週のNHK俳句の兼題は、「陽炎」と「逃水」。
今月から、第3週の兼題は、類似の2つの季題となった。今回は、先月第4週で「陽炎」を兼題として扱ったので、今回は「逃水」を採用してみたい。

熊本では、余震というにはあまりに大きな地震が続き、いっこうに収束に向かう気配がない。冷え込む夜間に屋外や車の中で避難を続ける過酷な環境に置かれ、エコノミークラス症候群による死者まで出る状況に、何も出来ない歯痒さとむなしさだけがつのる。

過酷な自然の隣では、山々の緑が萌え始めており、深くえぐられた茶色の山肌と対照的で、自然の営みの普遍性、人知のいかに小さいかを思い知らされる。

4月も下旬に入り、陽の強さは、一段と強くなっている。
昨日は、この時期としては、久しぶりの好天となり、我が家から望む大阪湾も、うららかな春の陽に包まれ、穏やかな春の海を見せていた。
沖の関空島へと渡る、関空連絡橋も、若干霞んではいるものの、その姿をくっきりと見せていた。
s-480IMG_1605.jpg
この橋は全長3,750m、世界最長のトラス橋で、上段に6車線の道路、下段に複線の鉄道橋となっており、陸地側のりんくうタウンと関空島を一直線で結んでいる。

さて、兼題の「逃水(にげみず)」である。

「逃水」、今回の兼題で初めて知った言葉である。
調べてみると、
よく晴れた日、舗装道路や草原などの先に、実際にはない水面のようなものが見え、その場所に近づこうとすると、その水面もまた先の方へ移り、まるで逃げられているような感覚になる現象だと言う。
古くから「逃水」は、平坦な土地の広がる武蔵野の名物とされ、古歌にも詠まれてきたそうだが、季語として用いられ始めたのは昭和に入ってからのことのようだ。選者の夏井さんは、舗装道路の普及が影響しているのではと解説されている。
陽炎も逃水も、北海道や武蔵野といった大平原に、まっすぐ続く一本道のずっと先で現れる現象なのかなと思う。

逃水の後先となり車輪過ぐ .....akira

逃水に振り廻されし我がいのち .....kumiko

いくら追っても追いつかない逃水は、やるせない心の表現としても用いられるようだ。(akira)

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theme : 俳句
genre : 趣味・実用

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