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夏至~兼題「蟇」


今週のNHK俳句の兼題は、「蟇(ひきがえる・ひき・がま)」。

今日は、二十四節気の「夏至」。一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日である。
暦の上では、夏の中日となるのだが、暑さのピークはまだまだ先で、梅雨の蒸し暑さが始まったばかりだ。
沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といい、この風が吹くと、梅雨が明けるのだという。
沖縄の梅雨が明けると、当地では本格的な梅雨の到来となる。

折しも、昨夜から降り続いた雨は、風を伴う豪雨となっていて、空梅雨となっていた雨量を、一気に取り戻す勢いだ。
雨を待ちわびていたかのように、雨蛙の鳴き声も勢いづき、一気に梅雨らしくなっている。
こちらは、先日の庭で、ジギタリスの大きな葉に溶け込んだように佇む、アオガエルである。
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さて、兼題の「蟇」である。

選者の夏井さんの解説によると、一般的に「ひきがえる」は、「蟇」「蟾蜍」と書き、「ひき」は、「蟾」、「がま」は「蝦蟇」と書くのだが、歳時記では、「蟇」と書いて「ひき」「がま」と読ませることが多いのだという。

風澱(よど)む漆黒の沼蟇(ひき)の声 …..akira

蟇(ひき)の目の光りて蒼(あお)き手水鉢 …..kumiko

青葉の似合う雨蛙に対して、泥色に染まるヒキガエル、その風貌も含め、不気味で好意的に見られないヒキガエルだが、どことなく憎めない存在でもある。(akira)
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入梅~兼題「蛍」


今週のNHK俳句の兼題は、「蛍」。

前回の記事で、「梅雨入りも秒読み段階」と書いたその日に、関西地方は梅雨入りとなった。
そして、暦の上では、今週の日曜日11日が、雑節の「入梅」だった。
気象庁の梅雨入り宣言と併せ、梅雨の季節に入ったわけだが、ここ数日少し雲の拡がる日はあるものの、当分降る気配が見えない。
すっかり田植えの終わった田んぼも、水不足か水面の所々で底を覗かせ、せっかく勢いづいた蛙たちにも、酷な梅雨入りとなっている。
蓮池の水もかなり水位を下げているが、補充がないため、日に日にその水位が低下している。

雨が少ないのは、大陸の高気圧に覆われているからとかで、おかげで、この季節としては湿度の低い、比較的過ごしやすい日々が続いている。
行きつ戻りつする気候のなかで、庭の草木は着実に夏の色合いを増している。
今回の兼題の名を冠した「ホタルブクロ」も、緑を深くする草木の間で、楚々とした花姿を見せている。
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この「ホタルブクロ」、名前の由来は子供がこの花でホタルを包んだから、提灯の古名「火垂る袋」が転じた名前、など諸説があるようだが、俯きながら咲くその花姿に、古くから親しみ慈しみ、愛され続けてきたのだろう。

さて、兼題の「蛍」である。

自然に生息する蛍の舞う様子を見たのは、子供のときの記憶でしかない。
田舎から大阪に出てきて、網で囲われた中で飛び交う蛍を見た記憶はあるものの、自然の世界で飛ぶ姿を見ることは無かった。
ところが、この近くの水路で自然繁殖しているのだという。一度は見たいと思いつつ、まだ実現していない。

濃紺の闇を灯せよ群れ蛍 …..akira

蛍舞う細道を行く憂い顔 …..kumiko

蛍にとっても恵みの雨露は、もう暫く先になりそうな空模様が続く。(akira)

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小満~兼題「青嵐」


今週のNHK俳句の兼題は、「青嵐(あおあらし)」。

今週の日曜日は、二十四節気の「小満」だった。陽気が良くなり、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始める時期にあたり、山野の草木が実をつけ始め、走り梅雨がみられる頃でもあるという。
我が家に隣接する蓮池も、梅雨を前に、ほぼ満水となっており、青く澄んだ水面を包む緑の木々も、すっかり夏の様相となっている。
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庭で育つジューンベリーもそろそろ色づき始めていて、木々の緑のなかで、赤い実を風に揺らしている。

さて、兼題の「青嵐」である。

「青嵐」は、青葉の繁るこの時期に吹き渡る強い風のことで、季語としては、「せいらん」とは読まず、「あおあらし」と読むのだという。
この時期の風の季語といえば、「大南風」があるが、随分と趣が違う。「あお」の言葉が齎す、潔癖なイメージは、強い風でありながら、清らかな心を宿す世界へと導く。

青嵐苔むす舳先(へさき)沼深し .....akira

汐の香も山の匂いも青嵐 .....kumiko

暫く続いた夏のような天気は、今日は一段落。朝から雲で覆われた空は、梅雨の走りを思わせる。(akira)


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緑深く~兼題「蛾」


今週のNHK俳句の兼題は、「蛾」。

風薫る5月ももう半ばだが、今年はすっきりと晴れ渡る五月晴れの日が続かない。
今日も朝から薄雲の拡がる空模様となっている。それでも、時折射す日射しは、夏を思わせるような厳しさで、夏本番の近いことを感じさせる。
庭の薔薇の花がピークを迎え、斜面地頂部の擁壁沿いに育った蔓薔薇アンジェラが咲き誇り、その足元をオルレアの楚々とした白い花が包み、日に日に緑を濃くする蓮池の奥山と、その色を映す蓮池の水面とのコントラストが絶妙だ。
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さて、兼題の「蛾」である。

蛾は、蝶の華やかなイメージとは対照的に、陰鬱で暗いイメージがつきまとう。

瑠璃の夜の灯蛾の舞いと銀の燭 .....akira

白壁の大蛾の影に驚きぬ .....kumiko

燈火に誘われるように舞う蛾は、もののけの使いのようで不気味ではあるが、儚い命の舞いは、哀れでもある。(akira)

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風薫る~兼題「新緑」


今週のNHK俳句の兼題は、「新緑」。

二十四節気の「立夏」も過ぎ、暦のうえでは初夏となったわけだが、風薫る五月の風と言われるように、心地よい季節の到来だ。
通年、五月晴れと言って、周期的に訪れる春雨の時期は終わり、晴れの日が続くのだが、今年はなかなか晴れの日が続かず、今日も、昨日からの雨は上がったものの、朝からすっきりしない天気となっている。

庭の草木も、新緑を育み繁らせ、日に日にその緑を濃くしている。
フロントガーデンの奥では、モミジの青葉が雨に濡れ、緑の色を一層濃くし始めている。
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初春から咲き誇った春の花たちは、そろそろ種を結び始め、代わって初夏の花たちが咲き始めた。
薔薇もそろそろ咲き始め、濃くなり始めた緑に、彩を添えている。
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さて、兼題の「新緑」である。

「目には青葉、山ホトトギス、初鰹」、初夏をイメージすると先ずこれが浮かぶ。
新緑の目に優しい輝きは、思わず深呼吸したくなる魔力を持ち合わせているようだ。

新緑を戴く幹の黒々と .....akira

新緑の光と香を載せバス来たる .....kumiko

緑を深くする蓮池の奥山からは、ホトトギスのたどたどしい鳴き声が響き、その新緑を映す水面すれすれに燕が滑空し、初夏の到来を告げるかのうだ。(akira)

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